
野尻湖
長野県(長野県上水内郡信濃町)野尻湖 画像
野尻湖(のじりこ)は、長野県上水内郡信濃町にある湖。芙蓉湖(ふようこ)とも呼ばれる。ナウマンゾウ化石が出土する湖としても知られており、発掘調査が行われる。湖沼水質保全特別措置法指定湖沼。天然湖で、妙高高原、黒姫高原とともに上信越高原国立公園に指定されている。
東の斑尾山と西の黒姫山に挟まれた標高654メートルの高原に位置する。古くは信濃尻湖(しなのじりこ)といい、それがなまって野尻湖と呼ばれるようになった。また、湖の形が芙蓉の花に似ていることから、芙蓉湖という異名をもつ。なお、野尻湖の西には「野尻」という地名があるが、これは山に囲まれた野尻湖で唯一西側のみが開けており、そこからまず「沼尻」という地名が生まれ、やがて野尻に変化したとされる。
面積は4.56平方キロメートルで、長野県の天然湖としては諏訪湖に次いで2番目に大きい。水深は38.5メートルもあり、貯水量では諏訪湖を上回る。湖の水は池尻川を通じて流出し、関川へ合流して日本海に注ぐ。
成因には諸説が存在し、斑尾山の噴出物によってせき止められたという説と、黒姫山の噴火により発生した、池尻川泥流によりせき止められ、その後、湖の西側が隆起したと言う説がある。