リュウキュウオオコノハズク O.l.pryeri
オオコノハズク(大木葉木菟、学名Otus lempiji)はフクロウ目フクロウ科の鳥である。
分布
ロシア東部の沿海州からサハリン、中国東部、東南アジアに分布する。北方で生息する個体は、冬期は南方へ渡る。
日本では、北海道においては夏鳥として飛来し、それ以外の地域では留鳥として生息する。琉球諸島に生息するのは、亜種のリュウキュウオオコノハズク(O. l. pryeri)である。
形態
体長は約24cmで、翼を広げた幅は約57cm。コノハズクと似ているがやや大きい。体色は褐色、灰色、黒色の複雑で細かい斑で、後ろ側に灰白色の斑がある。目は澄色である。 なお、右の画像はコキンメフクロウであって、オオコノハズクではない。
生態
平地から山地の林に住み、秋冬には雑木林や竹林の中で数羽集まっていることがある。夜行性で、ネズミなどの哺乳類や鳥類、昆虫などを捕食する。
繁殖期に雄は「ウォッウォ」「ポ ポ ポ」と続けてやや甲高い声で鳴くほか、地鳴きとして「ミャ~オ」と猫のような声も発する。