ハシブトオオヨシキリ(嘴太大葦切、学名 Iduna aedon)は、鳥類スズメ目ヨシキリ科の1種である。
特徴
ウラル地方から東シベリア南部、沿海地方までのロシアと中国東北部で繁殖し、冬季はインド南部から東部、インドシナ半島やマレー半島に渡り越冬する。
日本では長らく1927年5月に長野県で観察されたのが唯一の記録だったが、1997年に静岡県で記録され、以後石川県舳倉島、対馬でも記録されている。
全長約18cm。
雌雄同色である。体の上面は茶褐色で腰と尾は赤褐色。喉から体の下面にかけては白色。
羽色はオオヨシキリと似ているが、体の上面はやや暗色である。また、眉斑がなく嘴が太く短めであることも識別点となる。
湿地や川沿いの葦原、灌木林に生息する。
分類
かつてはヨシキリ属 Acrocephalus に分類されていたが、系統が異なるためキイロムシクイ属 Iduna に移された。単型属 Phragamaticola とする説もある。
シマヨシキリ属 Nesillas
ヨシキリ属 Acrocephalus
ハシブトオオヨシキリ I. aedon
その他のキイロムシクイ属
ハシボソキイロムシクイ属 Chloropeta
ウタイムシクイ属 Hippolais