宗谷岬
北海道(北海道稚内市宗谷岬)宗谷岬 画像
宗谷岬(そうやみさき)は、北海道稚内市にある岬である。
「岬」とは称するものの、単に海岸線がカーブしているだけであり、尖った地形ではない。一般人が行くことのできる範囲における日本最北端の地であるため、「日本最北端の地」と記された石碑が建てられており、この石碑を目指してやってくる観光客は数多い(JR稚内駅及び稚内空港より国道238号経由で宗谷岬方面へ定期路線バスが運行。宗谷岬から稚内市中心部までは約1時間)。岬周辺は宗谷岬集落(旧称大岬)となっており、商店や人家が固まっている。なお、日本政府が領有権を主張する範囲における最北端の地は、北方領土・択捉島にあるカモイワッカ岬であり、また、現在日本政府の実効支配が及ぶ日本最北端の地は、宗谷岬の西北西に位置する弁天島という岩礁である。
作詞・吉田弘、作曲・船村徹による曲「宗谷岬」で、この地が歌われている。1976年にNHK「みんなのうた」(番組内ではダ・カーポが歌った)で取り上げられ、広く知られるようになった。現地には歌碑があり、ボタンを押すと歌が流れるようになっている。
2004年10月には宗谷岬周辺の丘陵地帯、通称「宗谷丘陵」が北海道遺産に選定された。肉眼で確認できる周氷河地形というのは、全国的に見ても珍しい。この地形を利用した牧場があり、のんびりと放牧されている宗谷黒牛を見ながら丘陵地帯を通る道は、稚内から宗谷岬を目指す観光ルートの一部として定着している。
岬の東端にある宗谷港はタコの水揚げ量が全国第2位である。
地理上の特徴として付近には様々な日本最北端が存在する。