蓋沼
福島県(福島県大沼郡会津美里町)蓋沼 画像
蓋沼(ふたぬま)は、福島県大沼郡会津美里町にある周囲343m程度の小さな沼。県の天然記念物である蓋沼の浮島があることで知られる。
蓋沼にはもともと小さな沢の支流があったが、上流において地滑りが発生し、流れが堰き止められた事により沼となった。蓋沼に浮かぶ楕円形の浮島は850年前後にできたと言われ、ちょうど沼に蓋をするように浮いていることから蓋沼と名づけられた。
蓋沼の浮島は、堰き止められる前に繁茂していたキタヨシなどが枯れ死し、水面に浮上した根茎にミズゴケなど別の植物が繁茂するなどした。蓋沼は水の出入りが無い為、破壊される事無く浮島へ成長したとの見解が有力である。
現在その表面にはサギソウ、トキソウ、マルハノモウセンゴケ、ミツガシワ、ヤマドリゼンマイなど約60種の植物や昆虫などが生息している。