屈斜路湖
北海道(北海道川上郡弟子屈町屈斜路)屈斜路湖 画像
屈斜路湖(くっしゃろこ)は北海道東部、弟子屈町にある自然湖である。全域が阿寒国立公園に属する。
藻琴山、サマッカリヌプリなどを外輪山とする屈斜路カルデラ内にできた、日本最大のカルデラ湖(屈斜路カルデラも長径約26km、短径約20kmの日本最大のカルデラである)。日本の湖沼では6番目の面積規模を有する。周囲から小河川が流入し、南端から釧路川として流れ出す。
アトサヌプリや川湯温泉から強酸性(pH2前後)の温泉水を運ぶ湯川が北東部に流入し、屈斜路湖全体もpH5前後の酸性湖となっているため、魚類は乏しい。過去には中性に近く、魚類が豊富な時期もあったが、1938年の屈斜路地震で湖底から硫黄が噴出したとみられ、pH4前後まで酸性に傾き魚類はほぼ全滅した。このため屈斜路湖では現在でも漁業権が存在しない。その後は酸性度は低減される傾向にあり、近年では放流されたニジマスなどが棲むようになった。
上記の理由で、現在この湖に大型水生生物が存在する可能性は無いとされる。しかし、昭和後期に大きな影が遊泳する様子や湖面の波紋が立て続けに目撃されており、伝説上でも巨大なアメマスの話がある事から、この湖に巨大な未知の生物が棲んでいるという意見もあり、クッシーと呼ばれている。
また、和琴半島はミンミンゼミ生息の北限地であり、1951年に「和琴ミンミンゼミ発生地」として国指定の天然記念物となっている。オオハクチョウの飛来地としても知られる。
屈斜路湖の野鳥
キツツキ,オオハクチョウ