チキウ岬(チキウみさき、ちきゅうみさき)は、北海道室蘭市母恋南町4丁目に位置し、太平洋に面する岬。北緯42度18分3秒、東経141度0分7秒。内浦湾(噴火湾)の北側の湾口である。地球岬とも表記される。 室蘭港を囲むように伸びる絵鞆半島の途中、南端部を占める。絵鞆半島の太平洋側は、海抜100メートル前後の断崖が延長14キロメートルに渡って連なっており、とくに地球岬展望台(海抜147m)の西側にある海食崖の「馬ノ背」は海抜156メートル。「北海道の自然100選」(昭和60年　朝日新聞)、「あなたが選ぶ北海道景勝地」(昭和61年　北海道郵政局)でそれぞれ首位を獲得した名勝地である。室蘭八景の一つにも選ばれており、初日の出の名所としても知られる。また「ピリカノカ」の一部として国の名勝に指定されている。 名前はアイヌ語で断崖を意味する「チケプ」に由来する。「地球」はアイヌ語の「チケプ」の訛った「チキウ」に対する当て字である。岬からの眺望で水平線が円弧を描いて見えることから「地球」岬となった史実はない。 岬上のチキウ岬灯台は灯高131メートル(平均海面～灯火)、光達25海里。1920年に初点灯した。