豊田湖(木屋川ダム)
山口県(山口県下関市)豊田湖(木屋川ダム) 画像
木屋川ダム(こやがわダム)は、山口県下関市豊田町大河内地先、二級水系木屋川本川上流部に建設された多目的ダムである。
ダム湖は豊田湖(とよたこ)と名付けられ、広い湖面を生かした漕艇の練習や冬場のワカサギ釣り(ただし湖面は凍結しないため、ボート釣りとなる)で広く利用されている。湖畔の地吉地区にはオートキャンプ場も整備され、グループでの利用も多い。湖畔上流部には壇ノ浦の戦いで命を落とした安徳天皇を安置したとされる「安徳天皇西市陵墓参考地」も存在するほか、さらに湖の上流へ向かうと名湯として知られる俵山温泉にも近い。一方、ダム下流の豊田町西市地区はゲンジボタルの発生地として知られ、毎年夏場には木屋川にホタルを見学するための遊覧船(ホタル船)が運行され、話題となっている。
ダム湖の周囲は左岸を山口県道34号下関長門線が、右岸を山口県道319号大河内地吉線が通過している。下関長門線は下関市と長門市を結ぶ最短ルートであり、さらに大河内地吉線は下関長門線を湖畔でショートカットするルートとなっていることから、十分な整備がされていないにもかかわらず交通量は比較的多い。地元では、特に長門市側でダム嵩上げに併せて県道が付け替えられ整備されることへの期待の声が大きい。