国市池
香川県(香川県三豊市高瀬町)国市池 画像
国市池(くにいちいけ)は、香川県三豊市高瀬町比地中にあるため池である。2010年(平成22年)3月25日に農林水産省のため池百選に選定された。
1597年(慶長2年)現在の池の東半分を生駒親正が創築し寛文1668年(寛文8年)に西半分丸亀藩主京極高豊により池床および堤防の嵩上げ工事をおこなった。この工事で5つの池を統合したが、「五丁池」だけは減水時期に中堤が現れ現在のため池台帳にも記載されている。
平地にあるこの池の水源は、高瀬町麻地区高瀬川をせき止め、6.84km疏水によって、取水ししているが各所で水漏れが相次ぎ1932年(昭和7年)、「農業救済事業」により疏水の溝改修工事が行われ、1934年(昭和9年)しその後旱魃の被害も出さず高瀬町231haの灌漑に利用されている。
高瀬町の中央部に位置し、国道11号の西側にあり、勝田池と隣り合う自然豊かなため池で、耕作が終わり減水の時期になるとハマシギ、シロチドリやコサギ、ダイサギ、アオサギのサギ類の大群が飛来する。冬季にはカモがピーク時には1000羽を数えそれにまじり毎年、珍しい鳥が飛来するため、野鳥愛好家が野鳥観察のため多く訪れる。
また、隣接する香川県立高瀬高等学校のカヌーの部練習場となっており、湖面での練習と池周辺の、ジョギングや散歩等親水空間としても活用されている。
国市池の野鳥
カルガモ,シロチドリ,ダイサギ