シュンクシタカラ湖
北海道(北海道釧路市阿寒町)シュンクシタカラ湖の野鳥
(ブログで地名と関連して言及された野鳥です。この場所で観察された野鳥とは限りませんのでご注意下さい)
シュンクシタカラ湖 画像
シュンクシタカラ湖(シュンクシタカラこ)は、北海道釧路市阿寒町にある湖である。
1970年代に、人工衛星によってその存在が確認された湖で、2007年現在、日本国内最後に発見された湖とされる。しかし、地元の人々はそれ以前より湖が存在することを知っており、事実1920年の国土地理院5万分の1地図にも「シュンクシタカラ沼」と表記がある。近くにシュンクシタカラ川(舌辛川の支流)があるものの、湖とはつながっていないなど、周囲の山々から水が流れ込むが流れ出す川はなく、全容についてはいまだほとんど解明されていない。湖水の透明度は高く、湖底に沈んでいる巨木が水面から垣間見られる。
シュンクはエゾマツを表すアイヌ語。シタカラは鳥の鳴き声を表すアイヌ語である。
この地の名称シタカラの由来は、ある人が土地をもらって川の縁に住んだところ、夜明けに鶴の飛ぶ高さで「シタカラシタカラ」と鳴いて飛んでいく神様を見たというアイヌの伝承による。近隣にアイヌ語に漢字をあてた舌辛の地名が見られる。
湖の周囲は針広混交樹林の原始林であり、エゾライチョウ、エゾシカをはじめ多彩な鳥獣が生息している。これらのことから北海道指定シュンクシタカラ鳥獣保護区(森林鳥獣生息地)に指定されている。湖を周回する林道が存在するが、倒木、雨による流失で2007年現在通行できない。70年代にはヒメマスの放流が行われたこともあったが、僻遠すぎるという理由で中止になった。