オオアカゲラ(大赤啄木鳥、Dendrocopos leucotos) は、鳥綱キツツキ目キツツキ科アカゲラ属に分類されるキツツキの1種。
分布
ヨーロッパ東部、スカンディナヴィア南部、コーカサス、シベリア南部、モンゴル、中国東北部、ウスリー地方、朝鮮半島、樺太、日本、台湾、中国東南部などに分布する。
日本には、4亜種(エゾオオアカゲラ、オオアカゲラ、ナミエオオアカゲラ、オーストンオオアカゲラ)が 留鳥として周年生息する。
形態
全長28cm (25-30cm)、翼開長49cm。和名はアカゲラよりも大型であることに由来する。上面は黒い羽毛で覆われ、白い横縞状になる。体側面には黒い縦縞が入る。腹部や尾羽基部の下面(下尾筒)はやや赤味がかかる。
虹彩は暗赤色。嘴はやや長い(嘴峰長3.7-4.3cm)。嘴や足の色彩は暗灰色。
雄の成鳥は頭頂が赤い羽毛で覆われる。雌の成鳥は頭頂が黒い羽毛で覆われる。幼鳥は頭頂が暗赤色の羽毛で覆われる。
生態
枯木の多い落葉広葉樹林や針葉樹林、針広混合林に生息する。群れは形成せず、単独やペアで生活する。繁殖期には縄張りを形成する。
食性は雑食で、昆虫(甲虫類の幼虫)、節足動物、陸棲の貝類、果実、種子などを食べる。樹上で採食を行うが、冬季になると地表で採食を行うこともある。繁殖には主に昆虫を食べ、雛にも昆虫を与える。冬季になると主に果実や種子を食べる。
大木の幹に入口直径6-7cm、深さ約40cmの穴を空けた巣に、日本では4-5月に1回に3-5個の白色無斑の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は11-16日。雛は孵化してから24-28日で巣立つ。
鳴き声は、キョッ、キョッ。ドラミング音はアカゲラよりも大きい。
人間との関係
亜種オーストンオオアカゲラの亜種小名 owstoni は、本亜種の標本を提供した Alan Owston への献名。
開発による生息地の破壊などにより生息数が減少している。日本では亜種オーストンオオアカゲラが1971年に国の天然記念物、1993年に種の保存法の施行により国内希少野生動植物種に指定されている。
D. l. owstoni オーストンオオアカゲラ
絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)
ガスがかかって霧雨のような小雨が降っている、朝です。 昨日に続き、今日も鳥です。 オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ) オオアカゲラはアカゲラとよく似ているが、よく見ると次のようなところで違いがわかる。
2012-04-24 06:59:00
初冬の大沼5(ヤマゲラ) 大沼周辺には、クマゲラをはじめエゾアカゲラ、エゾオオアカゲラ、コゲラ、アリスイそしてヤマゲラのキツツキが棲息している。 ヤマゲラは本土に棲息する、アオゲラに似ているが本種は北海道のみに棲息するキツツキで周年見る
2010-12-17 08:31:00
オオアカゲラの餌探し エゾオオアカゲラはオオアカゲラの亜種で、周年みられるがエゾアカゲラより少ない。 エゾアカゲラとの違いは ①大きめ ②上面の大きな白斑がない ③下面の黒い縦斑がある ④赤い部分が広い このあたりにい
2009-12-11 07:28:00