イソヒヨドリ(磯鵯) Monticola solitarius は、スズメ目、ツグミ科に分類される鳥の一種。アフリカとユーラシア大陸に広く分布する鳥で、和名どおり海岸や岩山などで多く見られる。磯や岩場に多く生息していて、ヒヨドリに似ていることからこの和名がついているが、分類上はヒヨドリ科ではなくツグミ科でまったく別の鳥である。
分布
アフリカからユーラシア大陸、インドネシア、ニューギニアまで広く分布する。
形態
体長は23cmほどで、ヒヨドリよりは少し小さい。体色は亜種によって異なるが、日本に分布する亜種イソヒヨドリ M. s. philippensis では、オスは頭から喉および背部が暗青色、胸腹部がレンガ色のような赤褐色、翼が黒と鮮やかに色分けされる。一方、メスは全身がやや暗青色を帯びた茶褐色で、鱗のような模様があり、雌雄の区別は容易であるが、若鳥のオスは、メスの個体と近似の羽色をしており雌雄の区別がしづらい。
生態
イソヒヨドリは世界的には標高2,000-4,000mの高山の岩石地帯に生息する鳥である(右図参照)。
しかし、日本では磯や港など海岸周辺が主要な生息地域であり、内陸部でも見かけることがある。近年では都市部にも生息するようになり、住宅地やビルの間を飛び回る姿を見かけたり、鳴き声を聞くことができる。
おもに地上で餌を探し、甲殻類や昆虫類、トカゲなど、いろいろな小動物を捕食する。
春にはツグミ科特有の声量のある美声でさえずる。その声音と節回しは複雑である。 また、イソヒヨドリは繁殖期以外でも天気の良い日はさえずることが知られている。
通常は岩陰などの岩の隙間等に営巣するが、都市部ではビルの屋上、屋根の隙間、通風口などに営巣して人々を驚かせることもある。
産卵は地域により差があるが本州では5月初旬ごろ行われる。巣は枯れた雑草などの寄せ集めである。通常、5、6個程度の卵を産む。雛は濃い鼠色をし、2週間程度で巣立つ。この間、雄雌が交代で餌を運ぶ。
亜種
南西諸島などに稀に渡来する亜種アオハライソヒヨドリ M. s. pandoo のオスは全身青色である。
先日からの晴天で一気に渡り鳥たちが島を離れたようで、 今ままで観察していたヤツガシラは全て抜けてしまいました・・・。 なので大変です!! キビ刈中の畑に沢山のアマサギとムラサキサギが居ました。 とても良い場所にシロハラクイナのペア。
2012-03-19 23:38:00