メグロ(目黒、Apalopteron familiare)は、動物界脊索動物門鳥綱スズメ目メジロ科メグロ属に分類される鳥類。本種のみでメグロ属を形成する。
分布
日本(母島、向島、妹島)固有種。
模式標本の産地(模式産地)は小笠原諸島(Bonin Islands)とされているが、記載者であるHeinrich von Kittlitzが訪れたのが父島だったため父島産の個体を基に記載されたと考えられている。
日本(父島、媒島、聟島)
形態
全長14センチメートル。上面は暗緑色や黄褐色、顔や下面の羽衣は黄色。体側面の羽衣は緑褐色。属名Apalopteronは「柔らかい羽毛」の意。顔の羽衣は黄色で、額にアルファベットの「T」字状に黒色斑が入る。眼の周囲は白い羽毛(アイリング)で被われるが、アイリングは眼の前後で繋がらずに途切れる。さらにその周囲に三角形状の黒い斑紋が入り、和名の由来になっている。尾羽や翼は灰黒色で、尾羽や雨覆、風切羽の外縁(羽縁)は黄緑色。
卵の殻は青く、褐色斑が入る。
わずかに大型で、黄色みが濃い。
分類
以前はヒヨドリ科、舌の形態や生態からミツスイ科に含まれることもあった。しかしミトコンドリアのリボソームRNAの分子系統学的解析からメジロ科に含まれると推定され、メグロ科内での近縁種はオウゴンメジロと推定されている。
生態
常緑広葉樹林や二次林に生息する。ペアで生活するが、冬季には群れを形成することもある。
食性は雑食で、昆虫、クモ、果実(ガジュマル、パパイア)、花粉などを食べる。英名honeyeaterは花粉を食べる事に由来する。樹上でも地表でも採食を行う。昆虫は林床を徘徊したり樹上にぶら下がって葉の裏にいるものを捕食するほか、木の幹の隙間にいるものを舌で捕えたりギンネムの鞘を嘴でこじ開けて中にいる獲物を捕食する。
繁殖形態は卵生。4-6月に地上1-10メートルの高さにある樹上にタコノキなどの繊維や羽毛、獣毛を組み合わせたお椀状の巣を作り、1回に2-4個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は10-14日。
人間との関係
開発による生息地の破壊などにより生息数は減少している。基亜種ムコジマメグロは1930年以降の確実な発見例が無く、絶滅したと考えられている。1969年に国の天然記念物、1977年に特別天然記念物、亜種ハハジマメグロが1993年に種の保存法施行に伴い国内希少野生動植物種に指定されている。1969年における母島での生息数は3,000-4,000羽と推定されている。
絶滅(環境省レッドリスト)
絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)
■ オーダー品の鳥たち ハンドメイド作品のギャラリー&マーケット iichi にて オーダー制作を賜りました3作品が完成しました。 アカガシラカラスバト & ハハジマメグロ のブローチ。 こちらは2種の生息地である小笠原諸島にお住まいの方より オーダー
2013-04-24 00:00:00
小笠原諸島固有の野鳥、メグロ(ハハジマメグロ)の映像です。メグロはメジロ類に近縁な鳥ですが、世界でも小笠原諸島の母島列島だけにしか分布していません。しかし、現地へ行けば民家の軒先などで普通に見られる、ごくごく身近な鳥でもあります。
2012-03-13 23:55:00
小笠原諸島に棲息する陸鳥は食物連鎖の頂点に位置する オガサワラノスリ のほか アカガシラカラスバト 、 オガサワラヒヨドリ 、 ハハジマメグロ など陸鳥には固有種・固有亜種が多いようです。絶海の孤島で環境適応による分化が進んでいるようです。
2012-02-22 20:58:00
男だなぁ(笑) でもまたいつか一緒に来てみてね! > BaBa さん なんかハハジマメグロは長い時間飛べないらしいんですよ。 だから母島にとどまっているんでしょうね~。 鳥にもいろんな事情があるみたいですよ。 > seasar さん おぉ~!元気
2011-06-16 16:52:00
それがこちらの小鳥。 ハハジマメグロ。 割とちょくちょく目にはするんですけど、 ちょろちょろと飛び回るので、 なかなか撮影が難しかったんですね。 まぁ日中はずっと潜りに行ってしまっているので、 しょうがないのですが、、、。
2011-06-15 16:17:00
そんな気持ちを癒してくれるのが、沢にやってくる鳥たち。ピィーヨピィーヨとけたたましく鳴きながら現れたのは、オガサワラヒヨドリ。少し遠巻きにこちらを観察し、再び鳴きながら飛び去りました。 人がいても気にしないのはハハジマメグロ。
2010-10-23 20:22:00
1度も陸続きになった事の無い、海洋島と言うことで、鳥の他、哺乳類は、コウモリしか住んでいませんでした。 天然記念物としては、アカガシラカラスバト、オガサワラノスリ、オガサワラオオコウモリ、オカヤドカリ、オガサワラゼミ
2009-11-16 22:15:00
これまでに何度も紹介していますが、小笠原の小鳥たちはとても人懐こく、こちらがおとなしくしていると、本当に手が届くような距離まで近づいてきます。こちらはオガサワラハシナガウグイス。一休みしているぼくたちのところへやってきて
2008-09-27 23:03:00