Pseudotadorna cristata Kuroda, 1917
カンムリツクシガモ(冠筑紫鴨、Tadorna cristata)は、動物界脊索動物門鳥綱カモ目カモ科ツクシガモ属に属する鳥類。
分布
中華人民共和国北東部?。記録がある地域は他に大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ロシア(ウスリー)。
模式標本の産地(模式産地)は釜山周辺(大韓民国)。
形態
全長60-64センチメートル。翼長オス32センチメートル、メス31センチメートル。後頭の羽毛が伸長(冠羽)する。頭頂から後頭にかけての羽衣は暗緑色。雨覆は白い。
嘴や後肢は橙色。
オスは額や胸部の羽衣が暗緑色、頬から頸部の羽衣が灰色。メスは額、頬から頸部の羽衣が白く、また眼の周囲に白い斑紋が入る。胴体の羽衣は灰褐色。
分類
1877年に本種のメスの標本が採集されているが、アカツクシガモとヨシガモの種間雑種と考えられていた。後に下記の日本国内にて本種と思われる写生画が複数発見されたこと、オスの標本が採集されたことから新種として記載された。
人間との関係
観文禽譜の記述から江戸時代享保期には朝鮮半島から日本へ飼鳥として輸入されていたとされる。
模式標本、1877年のウラジオストック産のメス(コペンハーゲン博物館所蔵)、1913-1914年の群山周辺産のオス(模式標本も含めて山階鳥類研究所所蔵)の3標本しかない。日本では江戸時代に本種の詳細な写生画が複数(松平頼考家所蔵「鳥づくし」、「観文禽譜」、黒田長礼家および松平直亮家所蔵の島津重豪による鳥類写生図、1822年に北海道函館付近で捕獲された雌雄の写生図など1989年までに計20点が発表。)あることなどから、日本にも分布していたと考えられている。1964年にウラジオストック周辺で3羽、1971年に朝鮮半島、1985年にロシアで発見例がある。1976-1988年に中華人民共和国で不確実な発見例がある。
絶滅(環境省レッドリスト)
構成.大変残念なことに企画展内部は撮影禁止だ. 1.日本における 鳥類 研究の歴史 まず正面には絶滅鳥カンムリツクシガモの剥製標本がオスメス2体展示されている.これは 日本鳥学会 のもっとも誇らしい業績ということなのだろう.メスについ
2012-10-17 20:33:00
当時はこれは重要な業績だったのだろう.カンムリツクシガモ,ミヤコショウビン, ヤンバルクイナ の発見 手直しした改訂第二版の出版を期待したい. 鳥学の100年 作者: 井田徹治 , 日本鳥学会 , 山階鳥類研究所 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2012/09
2012-09-28 22:51:00
昭和46年06月28日、従来オシドリを除きすべて狩猟鳥とされていたカモ類のうち、ツクシガモ、カンムリツクシガモ、アカツクシガモ、トモエガモ、オカヨシガモ、アメリカヒドリ、シマアジ、オオホシハジロ、アカハジロ、メジロガモ、アカハシハジロ
2012-02-07 23:23:00
日本の鳥類では、沖縄県の固有種ノグチゲラをはじめ、カンムリツクシガモ、シロ ハラグンカンドリ、ソデグロヅル、“コバシウミスズメ”が含まれる。 ・・・・いまさらながらにスコープを覗かせてくれた彼の人に感謝しなくてはなるまい。
2007-12-14 10:14:00
長礼は山階鳥研の元所長の長久のお父さんで、カンムリツクシガモの発見者)。 今では複数の 隠蔽種 の集まりと考えられていて、6亜種のうち、ヤクシマ、アズマ、コウベ(Mogera wogura)、サドは種とされています。
2007-07-10 21:32:00